鉄格子


鉄格子の箱の中 私の足は鎖で縛られています
私の体内を巡る微かな鉄はとても微量で
それに反応すると云うのです

揺らめく陽炎の中 私は夢を魅ました
微かな鉄が流れ出して私を着飾っていたのです
とても綺麗な真紅の纏を破ることなく
私は微笑っていました

鉄格子の箱の中 魅せられた夢は醒めませんでした

元より 私は鉄の重りを糧に生きているのです