羊水の羽根


流れ落ちた水温は
羊水の温かさに似ていて
けれど 僕はそれを跳ね除けた

生温いだけのそこは 地獄のようでちょうどいい

そろそろ羽根が生えるだろう
その薄黒い羽根で
僕は地を這うように飛び回る


低空飛行しか脳がないのだ


羊水から出来た薄黒い羽根は
天使にも悪魔にも
似ていながら似ていない


僕は 人間でも何者でもない